2015年8月19日 : してログ


ISSの星景写真の撮影について、まだ満足な写真を撮れていない私めが、今までの反省からポイントを整理してみます。ほとんど、自分用ですが参考になれば幸いです。

(1) 通過情報の見つけ方
iPhone アプリの Sputnik!(無料)がお勧めです。このアプリで観測地点での方位と仰角(見上げる角度)を、Rises(昇ること)、Maximum Elevation(最高高度)、Sets(沈むこと)を調べます。パスによっては、Leaves Shadow(地球の影を出る)、Enters Shadow(地球の影に入る)がある場合があります。ISSが見えるのは、Rises もしくは Leaves Shadow から Sets もしくは Enters Shadow の間になります。

(2) 背景を考えた構図の決め方(撮影地点の検討)
調べた方位から、Maximum Elevation の方位を LightTrac(無料)というアプリケーションでシュミレーションして、撮影地点を検討します。LightTrac の本来の使い方は、太陽や月の昇る方位や、沈む方位、現在の見える方位を地図上で調べるものです。時刻のスライダーがあるので、これを左右に動かして、方位角が Maximum Elevation のものになるよう調整します。赤い線がそれを指し示したら、地図を動かして背景との位置関係を考えて撮影地点を決めます。同じように、Sets や他の方位についても検討に入れます。それぞれ、スクリーンショットを撮っておくと現地で役立ちます。

(3) 構図決定のコツ
影に入っていなければ、Maximum Elevation で最も明るくなりますので、このときに背景の欲しい位置に来るような場所を探します。ただし、仰角が高い場合は、Rises か Sets を基準にします。この場合、画角の上方向に外れていくか、上方向から入ってくることになります(こんな感じ)。例えば、仰角が60度以上となるようなパスでは、全周魚眼レンズでも無ければ写野に収めることは難しいので、Maximum Elevation は諦めます。仰角の調整は現地で星を使って行いますが、肉眼で見えない場合も多いので、使用するレンズの垂直画角を把握しておいた方が良いです。

(4) 現地での構図確認
調べておいただいたいの構図に合わせたら、星がたくさん写るくらいISO値を上げて試し撮りして構図を追い込んで行きます。ISSがどの星の近くを通るかは、Sputnik! の横画面で確認できますが、このアプリの表示はどれが何の星か非常に分かりにくいです。有料アプリですが、Star Walk を補助的に使うと便利です。このアプリでも、ISSがどこを通過するのか表示できます。また、その時間に見えている星の仰角も出せます。

(5) 具体的な撮影方法
数秒〜数十秒の連続撮影(リモートスイッチのロックでOK)にします。絞りは可能な限り開放し、ISO値は可能な限り高く設定します。ISSは速い速度で動くため、シャッタースピードで露出を掛けても明るくなりません。ちなみに、この記事の撮影例は、f/6.3、ISO800ですが、もっと高くすべきでした。その他、ピントはMF、ホワイトバランスは固定、レンズの手ブレ補正は切って(←ここ重要)おきます。

(6) 背景について
背景をISSの撮影と同時に行う場合は、シャッタースピードを短くします。絞りと感度を、ISSに合わせて高くすると、必然的に背景は露出オーバーになりますので、シャッタースピードを短くして調整します。または、手間は掛かりますが背景を別撮りしてデジタル合成します。私は、HDR合成しますので、連続撮影の前後にHDR用の背景を別撮りしています。
(7) 比較明合成等の後処理
撮影した写真は、比較明合成という方法を使って1枚に統合します。これには、SiriusComp というフリーソフトを使うと簡単です。更に、様々なテクニックを駆使して仕上げていきます。

08/01 03:00 新潟市中央区
Canon EOS Kiss X4 / AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-4.5
JPG×9→Photomatix / Photoshop
JPG×35→SiriusComp
Tags #建物 #橋 #萬代橋 #メディアシップ #比較明合成 #ISS
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です