2012年6月9日 : してログ


■意外と難しい比較暗合成

太陽表面にはクレーターのような固定された目標がありません。黒点も太陽の自転の影響で数時間のうちに僅かに移動しています。また、太陽面の像は地球の自転の影響で時間とともに回転して見えます。また回転のし方も一定ではなく、波を描く(恐らくSIN波)ような複雑なものです。金星の動き方の図で「への地」を描いたものは、この波の一部分が現れたものじゃないかと思われます。(注:天文は専門じゃないので間違っている可能性が大)

このため異なる時間を置いた太陽を合成するには、何らかの方法で太陽面の傾きを統一する必要が出てきます。ネットで色々と調べてみましたが、地球の自転軸を使って統一できることが分かりましたが、具体的な手順までは見つけられませんでした。そこで、自分なりに意味を考えてみたところ、方法が分かりましたので、紹介します。

まず、撮影データは固定撮影したもので、同じ画角内で時間を置いて撮影した2枚が必要になります。この2枚をPhotoshopで開き、比較明合成します。次に、下図のように補助線(ガイド線)を引きます。図では右と下も引いてますが、片側だけで構いません。


このガイド線の交点を直線で結び(スナップ機能を使う)角度を測り、その傾きの分だけキャンバスの回転を行います。これを他の画角セットでも行うことで、地球の自転軸に傾きが統一され、同時に太陽面の傾きも統一できます。

次に位置合わせを行います。これは一般的なテクニックですが、一応紹介しておきます。位置合わせを行いたい画像をレイヤーで重ねて、「絶対値の差」で合成します。


上図の左側のように、重なった部分が真っ黒になりますので、右側のようにほぼ真っ黒になるまで画像を移動させるだけです。微妙に違うわけなので、完全に真っ黒にはなりません。動いた金星など変化のある部分は残りますし、露出の違いで太ってたり、レンズの端っこと真ん中では数ピクセルのズレ、大気のゆらぎなどで、リング状に残ったりします。

こうした画像処理を行った結果、金星の影が一直線上に並び、思わず感動してしまいました(^^)v この調子で金星の点線を描きたかった訳ですが、雲に邪魔された部分の傾きデータが得られず、5枚合成が限界でした(´・ω・`)

撮影時に、この画像処理の仕方が分かってれば、もっとマシになったことでしょうね。よーし、次は頑張るぞ。100年後だけど…。

6/6 7:29〜13:30 新潟県(上越市→燕市→新潟市)
Canon EOS Kiss X4 on ML/EF300mm1:4L/Kenko ND100000
JPG×5→PhotomatixTpzAdjust
Tags #天体 #太陽 #金星 #日面通過
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

撮影成功した中で、いちばん最大食に近いカットからHDRを作成してみました。

金星ちゃん、見えますか〜? 何度も日食グラス(×1倍)で目を凝らしましたが、見えたような気がする、ぐらいにしか感じられませんでした(´・ω・`) もう100年も見られない光景なんだなぁ。双眼鏡の準備しとけばよかった。

そう言えば、ランデブーに失敗した金星探査機「あかつき」は、今どこを飛んでいるんだろう? たしか、残った手段を使って周回軌道投入を目指しているんだっけ。日本の惑星探査は失敗続きなので、ぜひ成功して欲しい。

次は? なんて調べてみると、気の遠くなる数字しかない。我々はミジンコみたなもんだな。

<日本で今後見られる日面通過>
2032年11月13日 水星の日面通過(食の途中で日没)
2117年12月10日 金星の日面通過

<その他、珍しい日面通過>
6757年7月5日 水星の日面通過中に日食
15232年4月5日 金星の日面通過中に日食
69163年7月26日 水星と金星の同時日面通過
224508年3月27日 水星と金星の同時日面通過

Wikipediaより

6/6 10:54頃 燕市吉田 農道にて
Canon EOS Kiss X4 on ML/EF300mm1:4L/Kenko ND100000
HDR JPG×9→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #天体 #太陽 #金星 #日面通過
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です