
新潟県庁のエントランスホールです
間接光を強調してちょっと怪しげな感じにしてみました
朱鷺の絵だけ、生データから切り取ってはめ込んでいます
通行人のぶれ加減が割と良い味になったと思います
1/21 新潟市中央区新光町 新潟県庁
RAW×1→Photomatix/Photoshop Elements
RAW×1→Photomatix/Photoshop Elements
デジカメのイメージセンサーは、各色に対応した画素をモザイク状に並べてあり、最終的な画像にする際、隣り合った単色画素を寄せ集めて1ピクセルを構成します。この単色画素は12ビット(3画素で1ピクセルでは36ビット)で記録されており、これをそのまま記録しているのがRAW画像です。この意味では HDRIであり、RAW現像はさながらトーン圧縮を行っていると言うことができるのでは無いかと思います。
※高級機種では12ビット以上で記録している機種もあります
■1枚の画像からのHDR
Photomatix は、露出の異なる複数の画像を合成し、トーンマッピング等によって再構成するソフトウェアですが、1枚の画像からもトーンマッピングを行えます。ただし、ダイナミックレンジを拡張するというHDR合成の意味では、擬似HDRです。
ここでRAW画像を活用します。幸い私のデジカメのRAW画像は、Photomatixで直接扱えるため、圧縮劣化なしの各色12ビットのデータからトーンマッピングが行えます。実際同じ構図のJPGと作り比べてみましたが、明らかにRAW画像をソースに使ったほうが表現が豊かでした。
ひとつ前の記事のような(例が悪かったです)、それほど黒潰れや白飛びのないシーンでは、RAW画像1枚からでも十分なデータが得られるので、露出変えてマルチショットしてもダイナミックレンジの拡張に意味が無いようです。シーンを見極めてムダ無く撮りましょう。
ちなみに、RAW現像やJPG画像のレベル補正などで露出違いを作ってHDR合成するのはどうでしょう? 実際に試して見ていないので分かりませんが、単純に考えて元のダイナミックレンジは超えられないはずだから、そのままPhotomatixでトーンマッピングさせた方が良い結果になるのでは無いかと思います。特にJPGは保存しなおすと、ブロックノイズを重ねることになり兼ねませんのでご用心です。
(つづく)
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