[TD730A] 使用レポート(1):設置と設定 : してログ

[TD730A] 使用レポート(1):設置と設定

Android4 の車載機が出るのを待ち続けて最近すっかり忘れておりましたが、前回導入を断念した XTRONS から出ていたようです。 色々と面倒な海外通販ではなく、日本市場向けに出していただける、とてもありがたい存在です。 今回購入した「TD730A - 7”Android4.1デジタル 2DIN 車載PC」を何回かに分けてレポートしていきたいと思います。 なお、タイトルに Android4.1 とありますが、入っているのは Android4.2.2 です。

(TD730A)XTRONS 2DIN 7インチ Android4.2.2 パネル角度調整可 車載PC DVDプレーヤー・静電式タッチスクリーン・3G WIFI GPS ブルートゥース iPod対応 USB

設置にはいくつか加工が必要

パッケージには紙の取扱説明やクイックセットアップなどといったものが一切入っていません。 結線情報等は、ホームページを見て確認する必要がありますので、このページをプリントアウトして作業をしましょう。

ハーネスの加工
付属のものは汎用ISOコネクタなので、ギボシ端子に加工する必要があります。具体的には、コネクタ部分を切り落として、ギボシ端子を取り付けて行けばOKです。ただし、オスとメスがありますので、車側のハーネスの対応する色のものを見て合う方を付けていきます。国内メーカーの場合は、最初からギボシ端子になっているので、この辺は注意が必要です。

↑左がギボシ(オス・メス)、右がクワ型端子(アース用)
(カー用品店にあり、加工に電工ペンチが必要です)

↑ソケットを切り落とし、このように加工しました
(ギボシのオス・メスは、車側のハーネスを見て対応させてください)
CD/DVD 保護ネジの取り外し
本体上部にある二箇所の保護ネジを取り外しておきます。黄色いシールに「REMOVE BEFORE ...」と書いてあったのを見落とし、初期不良かとサポートに問い合わせてしまいました。

↑サポートが送ってきた画像
(写真とは違い配線図は無く、英語で注意書きがされていました)

↑取り外したネジ
ブラケットの取り付け
車側から取り付け用ブラケットや、スペースを確認しておきます。私の場合は、取り付け位置の幅が狭くて加工する必要がありました。車側の穴を少し狭くするようなフレームが、プラスチックを溶解する加工で取り付けてあり、それを取り外しました。ブラケットも、付属のネジではうまく取り付けられなくて、別のネジやワッシャが必要になってくるかも知れません。ここでは仮締めなため、少しゆるく止めておきます。
ディスプレイフレームの取り付け
本体と車の隙間を目立たなくするものなので、気にならないなら取り付け無くても良いと思います。本体の前側から入れますが、かなりキツイので破損しないように注意が必要です。
車への搭載
バッテリーのマイナス端子を外して、ハーネス、アンテナ、GPSアンテナ、iPodケーブル等を接続します。アースは車側のハーネスにありましたので、そこに接続しました。ブラケットで本体の位置を微調整して締め固めます。USBケーブル等は、裏からグローブボックスに出しました。
GPSアンテナの配線
GPSアンテナは、ダッシュボードの裏から、Aピラー(取り外しが必要)を通して、ダッシュボード上に出しますが、これは車屋さんにお願いしました。GPSアンテナのプレートは付属していないので、気になる人はこういうのを買うか、自分で作ってください。
セットアップ

日本市場向けの製品ですが、初期設定が日本向けになっていません。

言語の設定とキーボードの変更
設定画面[Setting>Language & input>Language]から「日本語」を選択します。
日付の設定
設定画面[設定>日付と時刻]を開き、タイムゾーンを「GMT+09:00 日本標準時」、だいたいの時刻を入力後、「日付と時刻の自動設定」にチェックを付けておきます。
ラジオの受信地域の設定
設定画面[設定>General>Extra settings(パスワード123456)>Select radio region]を「日本」に設定します。初期のままだと、87.5MHz 以上のFM局しか選局できないので注意が必要です。
走行時の視聴制限を解除
設定画面[設定>General>Extra settings(パスワード123456)>Brake setting]を「CLOSE」に設定します。標準の動画プレイヤーで映像が出るようになります(恐らくこの機種は車速ケーブルを接続する場所が無いので、常時映像がオフになっていると思います)。
製品レビュー(標準機能編)
パッケージ
取扱説明書やクイックセットアップなどの紙が入っていないのは、とても不親切です。本体にデジタルの説明書が入っているようですが、手動でAPKをインストールしなければならず、何の説明も無いまま辿り着くのは不可能だと思います。最低限、結線の説明とデジタル説明書のインストール方法は入っているべきでしょう。なお、本体に動画の操作デモが入っていて、これを見ればだいたい分かりますが、ピントが固定されていないのでとても見にくいです。これらの説明書がホームページ上からダウンロードできないのも不親切です。
汚れ、キズ、破損
汚れ、キズ、破損があり、品質はあまり良くないと思います。破損については、ディスプレイフレームのプラスチックが割れていて今にも取れそうになっていました。サポートにメールしましたが、一切の謝罪が無かったことを付け加えておきます。取り付けてみると、隠れて見えない場所でしたので、最終的にはこのまま使用することにしましたが、一言あるのと無いのとではだいぶ違いますよね。

↑割れていた部分(新品で買いましたが、再生品かと疑います)
ディスプレイ
前回マスクがズレていて一部表示が隠れてしまっていましたが、そのようなことはありませんでした。コントラストや発色が、iPhone や Nexus7 などと比べると見劣りしますが、値段相応かと思います。保護フィルムが綺麗に貼られていないためか最初、映りが良くない印象でしたが、これを剥がしたところ良好な表示になりました。アスペクト比は、若干狂っているような気がしないでも無いですが、気になるレベルでは無いと思います。
雑な製品加工
3GのUSB端子は使用しないため、USBメモリを接続しています。この端子ですが、内側の金属の枠が変形しており、かなりの力で押し込まないと接続することができませんでした。このままだと不便ですので、USBハブを入れて利用することにしました。

↑内側の枠が変形していて楽に差し込めませんでした
iPod ケーブル
iPod / iPhone を接続するためのケーブルは、一世代前のものです。iPhone5 以降のライトニングはブラケットが必要になってきますので、利用したい場合は同時に注文する必要があります。私は、このケーブルを使用する予定はありませんが、グローブボックスに出しておきました。
パネルオープン機構が危険
CD/DVD や SD カードを出し入れする時は、イジェクトボタンを押すと、パネルが前進しながら仰向けに倒れます。もう一回押すと閉じるのを期待すると思いますが、この製品は閉じません。メディアを出し入れすると自動的に閉じるのですが、そうでない場合は時間が来るのを待つしか無いように思います。問題なのは、出し入れに手間取っていて時間が来てしまうと、お構いなしに閉じてしまうことです。実際、SD カードを半刺しの状態で閉じてしまい、飛び出た SD カードに引っかかって動かなくなってしまうことがありました。これ、指を挟んでしまいそうで、本当に危険です。自動的に閉じるのではなく、常に手動操作にして欲しいと思います。
パネルオープン時の誤操作
メディアを出し入れする際に、タッチパネルに触れてしまうことで、誤操作してしまいます。パネルオープン時は、タッチパネルの操作を無効にするなどして欲しいと思います。
ラジオ
初期設定で受信地域を日本にしないと、87.5MHz 以上の放送局しか入りません。バンドは、FM1、FM2、AM があり、それぞれ10局ずつ記憶できます。ただ、保存した放送局に名前を付けられないのが残念です。
音楽再生(標準プレイヤー)
問題ありません。日本語の曲名もちゃんと表示され、ジャケット写真なども表示できています。ただ、スペアナのようなビジュアライザがあると良かったです。気になったのは、最初から iNand の中に十数曲ほど入っていましたが、著作権はどうなっているんでしょうか? この個体、やっぱり再生品なのかも知れません。
動画再生(標準プレイヤー)
テストで用意した mp4 の動画は問題なく再生できましたが、コンテナやコーデックによっては再生できないものもあり、メインで使うのは厳しいかもしれません。ただ、電源OFF後でもレジューム機能がきちんと働くのは評価できます。また、アスペクト比は維持されず、画面サイズにストレッチされるようです。ディスプレイの解像度は 800x480 ですが、1080P の FullHD 動画をスムーズに再生できる十分な処理能力を持っています。
DVD 再生(標準プレイヤー)
アスペクト比が維持されず、画面サイズにストレッチされるようです。リモコンで、ZOOM 機能がありますが、ひととおりモードを変えても、縦横比を正しく表示させることはできませんでした。DVD に記録されている画面アスペクト比を読み取って表示して欲しいと思います。できれば、黒帯の入っているソフト用にクロップされるモードもあると良いです。
iPod
昔使ってた iPhone3G があったので繋いでみましたが、特に問題なく利用できました。古い iPhone や iPod がある人、もしくはリサイクルショップなどで買ってくれば、調度良いストレージとして使えると思います。
TV、AUX
TVは日本向けでは無いため、AUXは外部入力の機器が無いため、ともに試せませんでした。これらは標準のホームアプリで固定化されているので、消したり並べ替えたりすることはできないようです。標準のホームアプリはボタンのアニメーションがうるさいので、入れ替えた方が良いかもしれません。
ハンズフリー通話(Bluetooth)
ペアリングをするだけで特に問題もなく使えました。連絡先データは、手動でダウンロードしないと表示されません。まだ、数回しか通話を試していませんが、とても快適にできています。ただ、連絡先にある電話番号から掛ってきたのに、名前が表示されなかったと思います。また、着信音がチープなのですが残念なことに変更できないようです。
ナビ(標準ナビ)
日本向けでないこともあり、地図のデータがありません。Google ナビなど別のアプリをインストールする必要があります。他の標準機能はできませんが、ナビだけは設定画面[設定>General>Navi application]でボタンから起動するアプリを変えることができます。また、標準搭載のナビは3GB以上も容量を使っていますので、アプリ(iGO navigation)をアンインストール、地図データフォルダ(/sdcard/IGO)の削除をお勧めします。
その他
エンジン始動で電源が入り、カットでシャットダウンします。エンジン始動中に電源をオフにしたい場合は、HOME ボタン(電源マークがある)を長押しすればよいみたいです。また、設定画面[設定>General>Shutdown delay]でエンジンカット後、何分でシャットダウンするか設定できます。恐らく、これを指定した場合、エンジンカット>スリープモード>設定時間経過>シャットダウン、というような流れになるのだと思います。スリープモードの消費電力が心配ですが、利便性を考えて最大の1時間に設定しました。
ベンチマークテスト

すべての項目において、Poor(貧弱)と判定されてしまいました。 参考までに、Nexus7 のスコアは 17289 でしたので約半分の性能です。 他のスマホでは、Samsung Galaxy Note、Samsung Galaxy Nexus、Sony Xperia S、Sony Xperia T などと同じくらいの性能のようです。 例えば、ナビとして使いたい Google マップはかなり重く快適とは言えない操作感です。 この辺については、また別の記事として書きたいと思います。

アプリ
AnTuTu Benchmark 5.3
スコア
8241
結果の詳細
UX : Android 4.2.2
  マルチタスク      2067
  Dalvik            617

RAM : 463.6 / 996.3 MB
  RAM演算能力       534
  RAM速度           218

CPU (multi-thread) : x2
  整数演算          556
  浮動小数点演算    518

CPU (single thread) : x2
  整数演算          717
  浮動小数点演算    797

GPU : Mali-400 MP
  2Dグラフィックス  441	
  3Dグラフィックス  999 (800x480)

IO : 191.7 / 830.7 MB
  ストレージのI/O   352
  データベースのI/O 425
ここまでの評価

素直に買って良かったと思う製品です。 車載向けの標準アプリの使用感も良好ですし、何といっても Android 4 のフル機能が使える自由があります。 例えば、給油記録アプリをインストールして、燃費計算やオイル交換の履歴を登録したり、ドライブレコーダーの録画を再生するのにも使えます。 Android 4.2.2 では全部は使えないまでも、OK, Google を発声して、音声応答で天気や目的地へのルートを検索させることができます。

しかし、処理速度の面では一番使いたいであろう、Google ナビの利用には遅すぎます。 このためか、交差点を通り過ぎてしまったり、曲がるときの地図の回転が滑らかでは無いため、どこを走っているのか見失うことが多いです。 また、TD730A は、方位センサーや加速度センサー類を一切搭載していないため、車の進行方向は GPS による移動方向で出しているようです。 滑らかな地図の回転が行えないのも、方位センサーが搭載されていないのが一因だと思われます。 また、Google マップのコンパスモードや、センサー類を使うデジタルコンパスなどのアプリも残念なことに機能しません。

今までのカーオーディオは、用意された使い方に合わせるしかありませんが、Android が搭載されることで使い方や機能をアップグレードすることができます。 数日間の使用でも、色々とアイディアが思いついていますので、これからもレポートして行きたいと思います。


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