カーオーディオ : してログ

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Xtrons TD696A

購入から二週間くらいの使用感などをレポートします。 このメーカーの TD730A からの買い替えになるので、それとの比較を交えて行きます。 正直言って、TD730A から動作レスポンスや、ストレージ容量を改善してくれればそれで良かったのですが、予期していなかった部分の不具合や、改悪点が多く期待外れの製品と言った印象です。

不親切な製品構成

セットアップに必要な情報がまとまった書類が付属していません。

ハーネス

ISO電源のハーネスが付いていますが、日本車側がギボシになっているため、ハーネスを加工する必要があります。 TD730A で作ったものが流用できるかと思いきや、デバイス側のアサインが全く異なるので、新しく作る必要がありました。 また、各線のアサインなどは、本体に貼られているラベルやホームページを参考にしないと分かりませんでした。


左が本機付属のハーネス/右が市販のハーネス
取り付けがし辛い

付属のビスでは固定できず、足の長いビスとワッシャをホームセンターで買いました。 ビス穴も位置がうまく合わないので、少し飛び出し気味でしか安定する場所がなく、拘る場合はブラケット側の加工が必要なようです。 なお、本体上部の2本のビスはDVDユニットを固定しているものなので、忘れずに取り除いておきましょう。

工場設定に入るパスワード

パスワードは「126」ですが、ホームページに小さく書いてあるのみでした。

ローカライズ

言語と入力の他に、ラジオの受信地域、タイムゾーンの設定が必要でした。

動作速度は十分に速いが

それほど期待していなかったのですが、十分に速いです。 TD730A では Google マップ等の更新が遅く、紙芝居を見ているような感じでしたが、TD696A ではグリグリ回転します。 動作が重くてフリーズしていた部分も、普通に操作できるようになり、操作も快適になりました。 唯一評価できる点と言えますが、比較対象があまりにも遅すぎる、というのが本当のところでは無いでしょうか。

Antutu Benchmark の結果は下記のようになりました。 ベンチマークのバージョンが違いますが、TD730A のスコアは 8241 でした。

ストレージ容量は実質微増、16GB の記載に注意

内部ストレージとして使える容量は、TD730A の 831MB から 1004MB に増えた、といっても 173MB しか増えていません。


TD730A : 内臓ストレージ(下のゲージ)

TD696A : 内臓ストレージ(下のゲージ)

仕様の記載では 16GB になっていますが、自由に使える訳では無いので注意が必要です。 このメーカーの製品では、このように容量が記載されていても、内部ストレージと外部扱いのストレージに分けてあり、内部ストレージ割り当て分が 1GB 以下しかありません。 これでは、実質 1GB しか搭載していない端末と変わらず、「メモリに一切不安なし」の表記には疑問を覚えます。 そもそも、分けるメリットがまったく無いし、なぜこのようになっているのか理由がまったく分かりません。

この点については、事前に問い合わせた「TD730Aは8GBのはずが、内蔵ストレージに830MBしか割り当てがなく …(中略)… 初期状態で内蔵ストレージの空き容量はどのくらいありますか?」に対して、「TD696Aは初期状態で内蔵ストレージの空き容量は11Gぐらいあります」という回答だったのです。 なのに購入してみると、この11Gは内部ストレージと別扱いの NAND FLASH(画面によっては SDカード) の空き容量だったわけです。 実際の内部ストレージは 1GB しかなく、初期状態で 600MB 程度しか空いていませんでした。

また、その点をご指摘させてただいたところ、特に謝罪の言葉もありませんし、下記のような明らかに RAM とストレージを混同しているような間違った回答が返ってきました。

「RAMは1GBで、プリインストールされたアプリを除き、600MBの空き容量があります」

※【仕様】で「-RAM  512M SDRAMDDR3」と表示されますが、RAMは1GBあります。

RAM にアプリインストールするなんて聞いたことないし、そんなことしたら電源切ったら消えてしまうんですが…。 これについてご指摘しましたが、華麗にスルーされてしまい回答が返って来ませんでした。 それにしても、仕様の記載は不正確だし、間違いや虚偽に近い記載もある、事前に確認しても間違った回答が来る、となるとどうしようも無い気がします。

一点だけ反省点を書くと、「内臓ストレージ」という表現がいけなかったかも知れません。 正確な画面表示が「内部ストレージ」なので、「内臓ストレージ」という言葉が中国語に変換されたときどう解釈されるのか、あるいはこのあたりに齟齬があったのかも知れません。 確かに「内臓ストレージ」が「搭載しているストレージ」のことなら、間違った回答で無いとも言えなく無いですが、文脈からそういう意味で訊いていないと明らかだと思うんですが、翻訳等で意図が伝わらなかったのでしょうか。

内部ストレージの容量が少ない場合の問題点

TD696A を分かりやすく表現すると、内部ストレージが 1GB 搭載されていて、取り外せない 12GB の SDカードが標準で刺さっているような感じです。 今どき、内部ストレージが 1GB というのは少なすぎます。

内部ストレージにしか入れられないアプリがある

Google アプリのほとんどや、ウィジェットがあるもの、ホームアプリなど、内部ストレージにしか入らないアプリは、1GB の容量の中でやりくりしなければなりません。特に Google アプリのほとんどは、内臓ストレージ縛りだし、容量が大きいので、ひと通り揃えるのは無理でしょう。

特に、Googleマップ(ナビ)は容量が大きくて TD730A では諦め、外部ストレージにも入る Y!カーナビを使用していました。しかし、本機のY!カーナビは動作不良があるので、Googleを使うしか無さそうです(これについては別項に書きます)。

マウントのタイミングが遅れることがある

起動直後に、ホームアプリからアイコンをタップしても「アプリがインストールされていません」と表示されたり、ホームアプリによってはアイコンが消えてしまうこともあります。TD730A は動作が遅かったので、これ顕著に感じていました(遅いときは5分くらい掛かることも)。

作業用などの空きを考慮すると、使える実質的な容量は更に小さい

設定で外部ストレージ(本製品では NAND FLASH)に直接アプリをインストールできるようですが、いくら設定しても内部ストレージにインストールされてしまいます(メーカーに確認中ですが不具合かも知れません)。移動可能なアプリであっても、一時的に内部ストレージに入れるとなると、ある程度の余裕が必要です。

画面は横に歪み、DPI 設定に疑問

ピクセルアスペクト比が 1:1 から外れているため、表示されるものが全て横長に潰れてしまいます。 この辺の比較については、別の記事に書きましたので参照してください。 動画を観れば全員メタボ、これでは観る気が無くなってしまいます。 縦横の比率をシステムで補正できるのか調べてみましたが、恐らくピクセルアスペクト比は 1:1 が前提では無いかと思います。 もしできたとしても、root 化するか、adb コマンドとなるので難しいでしょう。 ビルド番号を7回タップしても、開発者オプションも出てこないようです。


黄円が真円

画面解像度は TD730A と同じですが、DPI の設定が 240dpi(TD730A は 160dpi)と高い(表現は合っているかな)ので、すべての表示が大きく表示されます。 恐らく、CarPlay や Android Auto と言ったものを意識したのだと思いますが、これはミステイクだと思います。 通常の Android を車載するメリットは、一般のアプリをそのまま使用できることにあるのであって、それらが普通に使えなければメリットが薄れてしまいます。


TD730A : 160dpi

TD696A : 240dpi

そして、DPI が高いとそのような狭い画面を想定していないアプリは、アイコンが巨大になったり、ステータスバーがスペースを占有して、メインコンテンツが窮屈になり、操作に支障があるほどです。 少し使用した感じでは、TD730A の 160dpi 800x480px がぎりぎりのラインで、TD696A の 240dpi 800x480px は狭いを通り越して窮屈といったところです。


左:TD730A 右:TD696A

Y!カーナビの比較では、目的地入力のバーが場所を取り過ぎて、上下のアイコンが重なってしまうほど接近して表示されてしまいます。 横画面というのもあって、地図の見通しが悪くなってしまいました。 また、キープの表示画面では、スクロールする部分が 1.5行しか表示されないほど窮屈で、選ぶのも一苦労です。

他のアプリでも同様に窮屈で操作に支障があるものが多く、ユーザーエクスペリエンスは最悪です。 この 240dpi という設定が通常のアプリを車で使えるという、最大のメリットを損なっていると思います。

不具合の数々、修正対応も期待薄

たった二週間、少し使っただけで気づく不具合が、いくつも出てきます。 サポートに問い合わせているのですが、翻訳の問題からかなかなか不具合を確認してももらえず、解決には遠い感じです。 そもそも、TD730A だってシステムのアップデートは一回も無かったのだし、不具合を確認したとしてもアップデートが提供されるかどうかは、期待薄な気もします。 不具合の内容も、簡単に気づくレベルのものなので、メーカーとしての品質管理がうまく出来ていないと言わざるを得ません。

天気予報に場所を追加できない

標準のホームアプリに、時計と天気予報のウィジェットがあるのですが、この天気予報は Weather というプリインストールアプリと連携しているようです。 しかし、Weather アプリで予報地点の検索結果は出てくるのですが、追加の操作をしても追加することができません。


設定できないなら、せめて削除したい
起動する度に小さくなるアイコン

外部ストレージ(NAND FLASH)にインストールしたアプリを、標準のホームアプリに配置すると、電源を入れる度に小さくなっていきます。 標準のホームアプリは、アイコンを枠に入れる加工をしているみたいですが、恐らく電源を入れる度に加工済みのアイコンを処理してしまうのでしょう。 内部ストレージにインストールされているアプリは大丈夫なので、遅れてマウントされる外部ストレージのアプリだけの問題ですが、容量の問題で外部に置くのが避けられない中では見逃せません。


最終的には点(1ドット)になってしまいます(涙)

ちなみに、この件でサポートとやり取りしたのですが、なかなか現象を確認してもらえず(文章ではうまく伝わらない?)、最終的に動画を撮って見てもらいました。 通常の操作では取り出せない apk を送れとか、アプリ全消去を伴うリセットを試せと言われたり、ちょっと不親切な対応ですよね。

音声認識を使うとエラーで落ちる

Google アプリをアップデートすると、音声認識をしたとたんエラーが発生するので使えません。 アップデートを行わなければ使えますが、それだと「Ok, google」が使えないので、4.4 になって最も使いたい機能が台無しです。


このアップデートを入れると不具合が出る

音声認識を起動したとたんに、Googleアプリが落ちる

「マイクが認識されない」と表示される場合もある
通常のインストール先を外部ストレージにできない

設定しても内部ストレージに保存されます。 ESエクスプローラなどからインストールする際に、external に指定しても同様です。 いったん内部ストレージに入れて移動となると、ただでさえ狭いのに空き容量を確保しておかなければなりません。 諸悪の根源は、内部ストレージに 1GB しか割り当ててない、ということに尽きますが。


この設定はなぜか有効にならない
Y!カーナビはナビが開始されない

このブログのコメント欄でそういう機種があるのは知っていました。 しかし、Amazon のQ&Aでメーカーと思われる回答に「Y!カーナビは使用できます」とあり、本機は大丈夫なんだろうと思っていました。 嘘でした、ナビが開始されません。 正直、Google のものより Yahoo のが使い易いので痛いです。 具体的な症状は、「運転を開始すると案内が始まります」の表示からナビが開始されないというもの。 このときも、GPSの情報は更新され地図には反映されているので、他のセンサー(加速度とか)を見て判断しているのかも知れません。 しかし、TD730A も加速度センサー無いけど、ちゃんと使えてたんですよね。


GPSは動くのに、なぜだ?

とは言え、Y!カーナビだと GPS からの方位を優先して表示するので、クルーズでの使用には適しています。 これが、Google だと方位センサーを優先するので、進行方向を上にした表示ができません。 従って、今のところクルーズ(ナビしていないとき)は Y!カーナビを使い、ナビさせるときは Google を使っています。 内部ストレージの容量を削りたいので、本来は Y!カーナビだけで行きたいのですが、仕方がありません。

TD730A から後退した部分も

TD730A も良いところはあったのだが…。

シャットダウン遅延が機能しない

設定項目にはありますが、何を設定しても即シャットダウンしているようです。 ただ、画面にシャットダウン中の表示があり、アプリは終了しているものの1分以内に電源を入れると、なぜかメニュー画面までは起動シーケンスなしで復帰します。


この項目は無視される

この機能が無いと、コンビニとかで少しだけエンジンを切るときとか、手動で元に戻さないとだめなので面倒なんです。 それに、FillUp という給油記録を取るアプリを使っていますが、給油所に入る前にオドメーターの値を入力して、給油が終わってから油量とコストを入力する、という使い方ができません。 地味に便利な機能だっただけに、設定があるにも関わらず機能しないのは痛いです。

ラジオの起動が遅くなった

TD730A では、Android が起動する前に、ラジオが鳴り始めていました。 もちろん、操作パネルは Android が起動し終わらないと出ませんが、ラジオに限っては普通のカーオーディオの感覚で利用できていました。

これが TD696A では、Android が起動してからでないと、ラジオが鳴りません。 起動シーケンス自体は速くなっているものの、明らかに TD730A よりは遅くなってしまいました。 ラジオ等が Android とは別デバイスになっているのが、これ系の製品のメリットであるはずで、単独で起動して Android はリモコンのような位置づけにして欲しいものです。

全面フラットになった弊害

車載機という性格上、ノールックで操作したいときがあります。 TD730A はフレームに段差があったため、慣れてくるとそこに親指を置いて操作するということができました。 全面フラットだと、位置を計れる起点が作れません。

また、ホームボタンなどがハードボタンからステータスバーのソフトボタンに移ったことも、操作がし辛くなった点です。 これらのボタンは下側に付いていた方が、位置的には良いと思います。 それと、ステータスバーが隠れるアプリは、上から引っ張って出そうとすると、通知領域が出たり、一度でうまく表示させられないことが多くストレスが溜まります。

カスタムROM(ファームウェア)が救世主か

内部ストレージの容量や DPI の問題が解消できるカスタムROMが存在しているようです。 これについては、失敗のリスクが伴いますので、しばらく標準ROMとメーカーサポートで使ってみてから試したいと思います。

ちなみに TD730A は取り外してから、改造しようとして弄ったら CUI コマンドを誤って削除したらしく、DHCP での IP 取得に失敗するようになってしましました(固定IP にすれば一応まだ使える)。 買ったばかりで、こうなるのは怖いのでやれるところまで頑張ってみます。

総合評価:★☆☆☆☆

買わなきゃ良かったよ。

電源を入れてみて真っ先に気になったのが、画面が横に潰れた表示をしている点。 明らかに円が楕円に潰れ、動画再生でも狂ってるのがはっきりと分かる。 このメーカーのは3機種ほど見てきているが、正しく表示される機種は今まで無いようだ。 この前まで使っていた TD730A は比較的正しい比率だったのだが、TD696A で酷くなってしまったのが残念。

TD730A と TD696A の比較

真円が表示されるアプリで縦と横を測って計算すると、TD730A は扁平率 0.9375(1:1.066)、TD696A は 0.8769(1:1.140) ぐらいである。 感覚的に TD730A は「言われれば少し潰れて見える」、TD696A は「明らかに潰れて見える」といったところで、個人的にはこれは許せないレベルだ。 冒頭の画像で、合成した真円(黄色い線)と比べれば、かなり扁平している様子が見て取れる。

ちなみに、市販のスマホやタブレットでは正しいアスペクト比で表示されるのが当たり前である。 アスペクト比で検索しても、画面アスペクト比のことしか情報が無く、ピクセルアスペクト比が 1:1 が基準なことが伺える。

ピクセルアスペクト比は 1:1 に近くして欲しい

Android OS やアプリケーションは、ピクセルアスペクト比 1:1 を前提に作られている。 このため、システムの設定やアプリケーションで補正するような仕組みが無い。 特に動画は、どのモードでも正しいアスペクト比で再生できない状況になるため、これは安易に崩して欲しくない。

このような点に対して、メーカー側の意識が低いようであるため、気にされる方は事前に確認を取った方が良いと思われる。 やってもらえるかどうか分からないが、真円を表示させた画面を真正面から撮影してもらうなり、工夫した方が良いだろう。 そうでないと、質問の意図がうまく伝わらず、間違った回答を受け取ることになってしまうので(経験済み)注意。


追記:画像での比較

これは両機の画面を撮影し、円の横幅を合わせて重ねた結果だ。 こうして見ると、だいぶ違うのが分かるし、よく見ると TD730A の扁平も確認できる。 と言うことで、この画面で動画を観れば、全員ライザップのビフォーになるわけだ。


Xtrons TD696A

また騙された…。

とりあえず下記に注意
  • 「16GB でメモリに一切不安なし」との触れ込みですが、内臓ストレージには 1GB しか割り当てられていません。残りは、NAND FLASH に分かれており、自由に使える訳ではありません。
  • アス比が狂っており、画面が横に潰れた表示になります。
  • DPI の設定が高すぎる(高いで合ってるかな)ようで、アプリの表示が窮屈になっています。
  • Y!カーナビは、Amazon で使えると回答されていますが、ナビが開始されないので使えません。

たった1日の使用ですが、もう替えたい、でも選択枝が無い。 ちなみに、内臓ストレージの容量は、事前に 11GB 空いていると回答してもらって安心していたのに、これだよ。 内臓ストレージが少ないとすぐに容量不足になって、いくら他が空いててもそこに移せないアプリがデカいんだっつうの。 しかも、内臓ストレージに入れてないと、起動時にマウントが遅延したりしてメニューから消えてしまったり、安定して使えないんだよ。 分かってねーな。

カーオーディオは 12V の直流電源なので、家の中でこれを作れれば起動できます。 そこで PC 電源を使って、安定した 12V や 5V を取り出すことにします。 余ったケーブル類を漁ってみたところ、ペリフェラル用の 4pin 延長ケーブルがあったので、写真のように加工しました。 黄色が 12V、赤が 5V、黒はどちらも GND ということで、黄色をメイン電源とアクセサリに分岐させてギボシ(メス)加工、黒1本を平型端子に加工した状態になります。

あとは ATX 電源などに繋げれば良いのですが、電源単体だとショートさせないとスイッチが押せないので、実際に動作するケースに繋げるのが良いと思います。 このとき PC が起動しないように、HDD などの電源を外しておくのがポイントです。 もちろん、音を鳴らすにはスピーカーを接続しないといけない訳ですが、今回は起動すれば良いので終わりです。

新しく買ったカーオーディオを家で設定したいとき、取り外した古いカーオーディオを起動したいとき、このケーブルを持っていると便利かも知れません。 特に Android カーオーディオだと、設定に時間が掛かりますし、ネットを見ながらアプリのインストールなど効率良くできます。

有料ナビアプリは使う気が無かったので、Googleマップを騙し騙し使っていました。 正直、この機種では動作が重く、ナビの精度も悪く、途中で固まってしまうことも多いため、iPhoneでナビすることがほとんどでした。 今回、Yahoo!カーナビがなかなかいいらしいということで試してみたところ、これがすごく良かったので少しレポートしたいと思います。

まず、この機種には対応していないため、APK Downloader などでパッケージをダウンロードしておき、手動でインストールする必要がありました。 これが、なかなかうまく行かなかった訳ですが、現時点では下記のような手順で成功しています。

  1. Chrome の機能拡張で、APK Downloader 2.0.11 をインストールします(他のはダメでした)
  2. Android Device ID は、アプリが対応している実際のデバイスのものにします(今回は Nexus7 のものを使用しました)
  3. Google Play から Yahoo!カーナビをダウンロードします
  4. USBメモリーか、SDカード、もしくは DropBox などを経由して TD730A に持っていきます
  5. ESファイルエクスプローラなどで、APK をインストールします

インストールさえしてしまえば、後は起動してYahooアカウントでログインすれば、VICSなども使えます。 使用感は上々で、動作も軽く、ナビの精度も高く、これで無料で使えるとはありがたいことです。 お勧めな理由(Googleマップのナビとの比較)を箇条書きしますので、参考にしてください。

  • 動作が軽いです。もっさり感はありますが、Googleマップほどではなく、慣れれば我慢可能な範囲だと思います。
  • ルート案内が適切です。Googleマップでは遠回りのルートを案内されるところで、最短ルートで案内してくれました。また、VICS をオンにすると渋滞を避けた道を案内してくれました。ルートを外れた際の、再探索も早くて助かります。
  • 表示が安定しています。Googleマップはいつまでも地図の向きが進行方向を向かなかったり、ルートを直進しているのに一瞬脇道に入ったような表示をしてみたり、インターチェンジの交差道路で固まってしまったり、といったことがありましたが、Yahoo!マップは安定しています。
  • 案内が分かりやすい。案内のタイミングが良く、道を間違えてしまうことがあまり無くなりました。車線の案内や、右左折専用レーンの注意、交通規制なども案内してくれました。

ほとんどラジオぐらいしか使わなくなっていた本機種ですが、Yahoo!カーナビを入れたことで、かなり使うようになりました。 なお、今のところ使用していて大きな不都合はありませんが、しいて言えば下記の点があげられます。

  • 起動が遅い。これはGoogleマップより遅いと思います。
  • ナビ終了後にGPSの情報を更新しなくなったことがあった。ホームアプリに戻って再表示したら直りました。
  • キープ(お気に入り)に表示されないときがあった。恐らくYahooアカウントにログオンするのに時間が掛かっている(=ログオンしないと使えない機能?)。
  • 使用中は、常にインターネットに繋いでいないと使えない(=地図のキャッシュがほとんど無い)。

XTRONS から新しいの出てるみたいなので、ホームページで確認してみた。 半年くらい TD730A を使用しているのですが、スペック表を見る限り期待できそうにないですね。 もう少し、性能面で頑張ってもらう必要があるでしょう。

処理速度が期待できない
TD730A と同じプロセッサということで、大幅な性能アップは無いと思われる。正直言って、TD730A では支障があるぐらい処理速度が遅い。タップしてからアプリが起動するまで、ミスタッチしたのかと思うときがままあるし、設定画面などでは、フリーズしてるんじゃないかと思う時も多い。
メインメモリの容量が少ない
これも T730A と同じで、メインメモリが 1GB、フラッシュメモリが 8GB、となっている。メインメモリに 8GB 当てられていればまだ良いのだが、正直 1GB では基本的なアプリをインストールするだけでもきつい。アップデートなどの作業用容量も考慮すると、400MB くらいはメインメモリを空けておかないと支障がある。最近のアプリは容量が大きく、メインメモリにしか置けないものも多い。
地磁気センサー、加速度センサーなどが搭載されているか分からない
仕様からはこれらが搭載されているか不明だが、恐らく TD730A と同じく非搭載ではないかと思う。これらのセンサーが無いと、Google マップでは GPS 情報からしか進行方位を得られず、ナビが不安定になってしまう。TD730A では、交差する道に進入したような表示を一瞬してみたり、地図の向きが進行方向に向くのが遅かったり、バイパスのインターチェンジで現在地が動かなくなったりと、安定した使用感には程遠い。

という訳で、買い替えは致しませんので、誰かにレポートお願いしたいです。 Android4.4 であれば、TD730A の、処理速度で3倍、メインメモリを8GB、地磁気・加速度センサー搭載、この3点を改善して欲しいと思います。


追記

メモリについて書き方が悪かったので追記します。 メモリと表現しているのはストレージのことを言っており、メインメモリと表現したのが「内蔵ストレージ」、フラッシュメモリと表現したのが「USBストレージ(T730Aの表示上はそう表示される)」になります。 少し誤解していたのは、1GBと8GBのフラッシュメモリを別々に搭載しているのでは無く、8GBのフラッシュメモリーを831MBと5.74GBに分けてマウントしているっぽい点です。 以下、実機での表示状況を撮ってきましたので掲載します。 なお、SDカードやUSBメモリは取り外した状態で確認しましたので、USBストレージの表示は本体内蔵のものでしょう。


内蔵ストージは改めて確認すると、831MBしか無かった。
これでは、Google謹製のアプリを何個か入れただけで苦しくなります。

移動可能なアプリはUSBストレージに移しましたが、移せないアプリが多く、それらのアプリは容量が大きい。
標準の日本では使えないナビのデータが入っていたと思うので、それで分割してあったのではと思います。

必要最小限のアプリに絞っても、230MBぐらいしか空きがありません。
アップデートするときは、GoogleマップとChromeのキャッシュを削除して、ギリギリといった感じです。

USBストレージのほうにいくら空きがあっても、作業領域は内蔵ストレージを使うらしく意味がありません。

追記2

間違う人がいると悪いので、追記他で書いているのは TD730A についての情報になります。 なお、TD626A のストレージ構成については分かりませんので、販売元に確認してみてください。 正直、内蔵ストレージに8GBすべて割り当てられていれば、動作が遅くてもまだ使える機種だと思うのですが、なんとかなりませんかねぇ。 USBストレージのほうにいくら空きがあっても、そっちに入らないアプリばっかりなんだよなぁ。

今回はカーナビについてレポートします。 本機には標準で、iGO Navigation がインストールされていますが、日本の地図は入っていません。 日本の地図データ自体が用意されていないので、追加購入も無理なようです。 従って、iGO Navigation を削除して、Google ナビなど別のアプリを用意する必要があります。

iGO Navigation の削除

iGO Navigation は、地図データを含めると3GB以上の容量がありますので、残しておく理由はありません。 なお、必要ならバックアップを行ってから削除してください。

  1. [設定>アプリ>iGO Navigation]を選択して、アンインストールします
  2. ES エクスプローラなどで、iGO の名前のフォルダ(消した後なのでどこにあったか覚えていない)を探して、それを削除します
(Google)マップのインストール

普通に Google play より、(Google)マップをインストールしてください。 ついでに、Google 日本語入力を入れておくと、目的地の入力で音声入力が使えます。

ナビの使用感

とにかく動作が重くて常用は厳しいと思います。 アップデートされて便利になったのと引き換えに、このアプリの要求する処理能力がかなり高くなっているのが原因でしょう。 タップしてもすぐに画面が切り替わらず、時には触れてなかったかなとか、フリーズしたのかと思うほどです。 また、ナビゲーション中も地図の更新が追いつかなくて、交差点を通り過ぎてしまったり、向かっている方向を見失ってしまうなど、実用的面でもギリギリだと感じます。 3D表示は無くて良いので、低スペック用の表示モードを用意していただきたいものです。

目的地の検索は、施設名や電話番号、住所での検索ができ、まさに得意分野といった感じです。 また、音声での検索ができますが、ソフトキーボードのレスポンスが悪いこともあって、通常はこちらを使った方が早いような気がします。 注意点はマイクアイコンをタップして、一呼吸置いてから話し始めることです。 なぜなら、間髪入れずに「ビックカメラ」と発声しても、「カメラ」しか聞き取ってくれないからです。

最大の問題点

TD730A にはジャイロセンサーや、加速度などといったセンサーが非搭載となっています。 このため、Google マップのコンパスモードが利用できません。 ナビにおいても、ジャイロコンパスの補助が得られていないためか、進行方向に地図が向かなかったり、向きが変わるのが遅かったりするようです。 また、ビル陰などに入って GPS の受信状態が悪くなると、位置とともに方向も飛び始めるようです。

進行方向の計算が GPS のみの場合、静止状態に近いほど方位を知ることが困難になるはずです。 確かに、タブレットのように手に持って使うデバイスでは無いので、センサー類を省いてコストを抑えようというのは理解できます。 しかし、ジャイロセンサーについては、ことナビにおいて重要であるだけに、非搭載はありえないと思います。 この辺は、使ってみればすぐに分かるはずなのですが、この手の Android 車載機にはジャイロセンサーは搭載されていないようです。 (タブレットとして切り離しのできるタイプは搭載されているかも知れません)

まとめ

とにかくレスポンスが悪いので、ナビ利用がメインの人は代替案を探したほうが良いと思います。 有料アプリで探すか、専用ナビをコンポジットビデオ入力する(操作の問題はあるが)か、AirReceiver などのアプリを使って iPhone の画面を飛ばすという荒業もあります。

Google マップが使えれば、ナビも手に入ると思っていただけに、この結果は残念でした。 快適に使えるためには、処理速度の面では最低でも倍の性能、そしてジャイロセンサーの搭載が必要だと思います。 しかし、それでも専用ナビと比べると、車速や加速度を利用した位置の推算までは出来ないと思うので、トンネル内やビルの谷間などで差がありそうです。

おまけ:ジャイロセンサーが欲しい

スマホやタブレットに当たり前のように付いているジャイロセンサーですが、図らずも今回その重要性に気づきました。 そこで、どうにかジャイロセンサーを後付けできないか調べてみました。

まず、先に書いたように通常の Android 端末には当たり前に付いているため、後付けの製品自体が存在しません。 Android と通信では、USB、Bluetooth、Wi-fi がありますが、一番可能性の高いのは USB です。 検索してみると、業務用らしいものが2種類、電子工作のパーツらしきものが1種類ありました。 しかし、業務用のものは高い(5万~7万)ですし、パーツの方は販売終了していました。

しかし、これらを繋いだところで利用できないはずです。 USB デバイスと通信し、Android のセンサーマネージャとを繋ぐデバイスドライバを書かないとだめなはずです。 安い秋月電子の TDS01V のような製品が手に入れば、トライしてみようかとも思いますが、残念ながら入手不能ということで、手詰まりとなってしまいました。

電子工作に詳しい人であれば、何のことは無いのかも知れません。


他のレポートはこちら

今回はビデオプレイヤーについてレポートします。 標準のビデオプレイヤーは、アスペクト比の維持ができないのと、DivX などが再生できなかったので、利用を断念しました。 ただし、画面アスペクト比16:9 の mp4 しか再生しないという場合、あるいは表示が潰れても気にしないのであれば、このプレイヤーでも良いと思います。 標準プレイヤーなら、レジュームも自然にでき、インターフェイスがシンプルで車向きです。

MX Player が最適

本当は PC でメインで使っている VLC for Android beta を使いたかったのですが、車という環境で使うとなると不便な点もあり、MX Player 一択といった結果となりました。 その理由は下記の通り。

  • フォルダ内の動画を連続再生(ミュージックビデオを主に再生したい)
  • アスペクト比を維持した再生が可能
  • サポートしている動画フォーマットの多さ(試した中では DivX の1本だけ正常に再生できませんでした)
  • レジューム再生(電源OFFからの場合は[アプリ起動>再生ボタン]の操作が必要)
  • バックグラウンド音声再生

ミュージックビデオを通常のオーディオの感覚で再生できる点が特に重要でした。 VLC では、再生が終わる度にファイル一覧に戻ってしまい、次の曲を選び直さなければなりません。 また、レジューム機能が無いと、少し車を離れるときなど、先頭のファイルに戻ってしまい、使い勝手が良くありません。 MX Player は、レジューム機能を持っていますし、[設定>General>Shutdown delay]を設定しておけば、その時間内での復帰(ただし、OFF中も再生はされ続けるので、エンジンを切った所で一時停止にはなっていません)はエンジンを掛けるだけです。

レジューム再生の注意点

エンジンOFF後、シャットダウン・ディレイを過ぎて電源もOFFされた場合は、アプリ(MX Player)も含めて Android 自体がシャットダウンされています。 このため、Android の起動アニメーション後、ホームアプリが表示されることになります。 標準プレイヤーであれば、最後に実行していたアプリを自動的に実行してくれて、なおかつレジューム機能も働きます。 MX Player の場合は、手動で起動しなければならないのですが、再生位置は覚えているので、続けて再生ボタンを押すだけで再開することが可能です。 ただし、Shutdown delay で指定した時間も再生が止まっていないため、これを1時間に設定していれば、1時間分の再生がスキップされた位置からの再開になります。 エンジンOFFで画面が消灯するので、サスペンド状態にされているのかと思いましたが、状況からすると動作し続けているように思います。 バッテリーを積んでいないので仕方無いかも知れませんが、サスペンド状態で待機して欲しかったと思います。 少し面倒ですが、戻ったときに続きから観たい場合は、一時停止させてからエンジンを切りましょう。

音声が消えるトラブルも

MX Player で再生しながら、標準アプリを操作すると、バックグラウンドで聞こえていた音声がミュートされ、MX Player に戻ってもそのまま無音状態になってしまうことがありました。 例えば、電話を受けた後に発生したように思います。 この状態になったときは、標準アプリのラジオにいったん切り替えてから、MX Player に戻れば回復するようです。 様々なアプリが複雑なリソースの奪い合いをしますので、このような不調和はある程度許容する必要があります。

その他の操作感

スワイプによる操作が車載機にマッチしていてとても良いです。 特に、画面右側を上下にスワイプで画面の輝度を調節できるのは、夜の運転で画面が眩しいとき素早く対応できます。 画面の輝度は、ライトに連動して変化するようにも設定していますが、それではまだ眩しいと感じるときがあります。 また、音声をミュートしたいときは、画面右側を下にスワイプすれば良いです。

その他、シングルタップで表示される操作パネルの表示時間が短いと感じたので4秒に設定しました。 また、操作パネル表示時に再度タップすることで、再生を一時停止するように設定するのがお勧めです。 左右のスワイプは、早送り&巻き戻しですが、ここは次の動画&前の動画に設定できたら完璧でした。

広告

無料版に表示される広告ですが、オフラインで利用する分には表示されないので、無料版で十分だと思います。 これは他の無料アプリにも言えることなので、広告はあまり気にならないと思います。


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Android4 の車載機が出るのを待ち続けて最近すっかり忘れておりましたが、前回導入を断念した XTRONS から出ていたようです。 色々と面倒な海外通販ではなく、日本市場向けに出していただける、とてもありがたい存在です。 今回購入した「TD730A - 7”Android4.1デジタル 2DIN 車載PC」を何回かに分けてレポートしていきたいと思います。 なお、タイトルに Android4.1 とありますが、入っているのは Android4.2.2 です。

(TD730A)XTRONS 2DIN 7インチ Android4.2.2 パネル角度調整可 車載PC DVDプレーヤー・静電式タッチスクリーン・3G WIFI GPS ブルートゥース iPod対応 USB

設置にはいくつか加工が必要

パッケージには紙の取扱説明やクイックセットアップなどといったものが一切入っていません。 結線情報等は、ホームページを見て確認する必要がありますので、このページをプリントアウトして作業をしましょう。

ハーネスの加工
付属のものは汎用ISOコネクタなので、ギボシ端子に加工する必要があります。具体的には、コネクタ部分を切り落として、ギボシ端子を取り付けて行けばOKです。ただし、オスとメスがありますので、車側のハーネスの対応する色のものを見て合う方を付けていきます。国内メーカーの場合は、最初からギボシ端子になっているので、この辺は注意が必要です。

↑左がギボシ(オス・メス)、右がクワ型端子(アース用)
(カー用品店にあり、加工に電工ペンチが必要です)

↑ソケットを切り落とし、このように加工しました
(ギボシのオス・メスは、車側のハーネスを見て対応させてください)
CD/DVD 保護ネジの取り外し
本体上部にある二箇所の保護ネジを取り外しておきます。黄色いシールに「REMOVE BEFORE ...」と書いてあったのを見落とし、初期不良かとサポートに問い合わせてしまいました。

↑サポートが送ってきた画像
(写真とは違い配線図は無く、英語で注意書きがされていました)

↑取り外したネジ
ブラケットの取り付け
車側から取り付け用ブラケットや、スペースを確認しておきます。私の場合は、取り付け位置の幅が狭くて加工する必要がありました。車側の穴を少し狭くするようなフレームが、プラスチックを溶解する加工で取り付けてあり、それを取り外しました。ブラケットも、付属のネジではうまく取り付けられなくて、別のネジやワッシャが必要になってくるかも知れません。ここでは仮締めなため、少しゆるく止めておきます。
ディスプレイフレームの取り付け
本体と車の隙間を目立たなくするものなので、気にならないなら取り付け無くても良いと思います。本体の前側から入れますが、かなりキツイので破損しないように注意が必要です。
車への搭載
バッテリーのマイナス端子を外して、ハーネス、アンテナ、GPSアンテナ、iPodケーブル等を接続します。アースは車側のハーネスにありましたので、そこに接続しました。ブラケットで本体の位置を微調整して締め固めます。USBケーブル等は、裏からグローブボックスに出しました。
GPSアンテナの配線
GPSアンテナは、ダッシュボードの裏から、Aピラー(取り外しが必要)を通して、ダッシュボード上に出しますが、これは車屋さんにお願いしました。GPSアンテナのプレートは付属していないので、気になる人はこういうのを買うか、自分で作ってください。
セットアップ

日本市場向けの製品ですが、初期設定が日本向けになっていません。

言語の設定とキーボードの変更
設定画面[Setting>Language & input>Language]から「日本語」を選択します。
日付の設定
設定画面[設定>日付と時刻]を開き、タイムゾーンを「GMT+09:00 日本標準時」、だいたいの時刻を入力後、「日付と時刻の自動設定」にチェックを付けておきます。
ラジオの受信地域の設定
設定画面[設定>General>Extra settings(パスワード123456)>Select radio region]を「日本」に設定します。初期のままだと、87.5MHz 以上のFM局しか選局できないので注意が必要です。
走行時の視聴制限を解除
設定画面[設定>General>Extra settings(パスワード123456)>Brake setting]を「CLOSE」に設定します。標準の動画プレイヤーで映像が出るようになります(恐らくこの機種は車速ケーブルを接続する場所が無いので、常時映像がオフになっていると思います)。
製品レビュー(標準機能編)
パッケージ
取扱説明書やクイックセットアップなどの紙が入っていないのは、とても不親切です。本体にデジタルの説明書が入っているようですが、手動でAPKをインストールしなければならず、何の説明も無いまま辿り着くのは不可能だと思います。最低限、結線の説明とデジタル説明書のインストール方法は入っているべきでしょう。なお、本体に動画の操作デモが入っていて、これを見ればだいたい分かりますが、ピントが固定されていないのでとても見にくいです。これらの説明書がホームページ上からダウンロードできないのも不親切です。
汚れ、キズ、破損
汚れ、キズ、破損があり、品質はあまり良くないと思います。破損については、ディスプレイフレームのプラスチックが割れていて今にも取れそうになっていました。サポートにメールしましたが、一切の謝罪が無かったことを付け加えておきます。取り付けてみると、隠れて見えない場所でしたので、最終的にはこのまま使用することにしましたが、一言あるのと無いのとではだいぶ違いますよね。

↑割れていた部分(新品で買いましたが、再生品かと疑います)
ディスプレイ
前回マスクがズレていて一部表示が隠れてしまっていましたが、そのようなことはありませんでした。コントラストや発色が、iPhone や Nexus7 などと比べると見劣りしますが、値段相応かと思います。保護フィルムが綺麗に貼られていないためか最初、映りが良くない印象でしたが、これを剥がしたところ良好な表示になりました。アスペクト比は、若干狂っているような気がしないでも無いですが、気になるレベルでは無いと思います。
雑な製品加工
3GのUSB端子は使用しないため、USBメモリを接続しています。この端子ですが、内側の金属の枠が変形しており、かなりの力で押し込まないと接続することができませんでした。このままだと不便ですので、USBハブを入れて利用することにしました。

↑内側の枠が変形していて楽に差し込めませんでした
iPod ケーブル
iPod / iPhone を接続するためのケーブルは、一世代前のものです。iPhone5 以降のライトニングはブラケットが必要になってきますので、利用したい場合は同時に注文する必要があります。私は、このケーブルを使用する予定はありませんが、グローブボックスに出しておきました。
パネルオープン機構が危険
CD/DVD や SD カードを出し入れする時は、イジェクトボタンを押すと、パネルが前進しながら仰向けに倒れます。もう一回押すと閉じるのを期待すると思いますが、この製品は閉じません。メディアを出し入れすると自動的に閉じるのですが、そうでない場合は時間が来るのを待つしか無いように思います。問題なのは、出し入れに手間取っていて時間が来てしまうと、お構いなしに閉じてしまうことです。実際、SD カードを半刺しの状態で閉じてしまい、飛び出た SD カードに引っかかって動かなくなってしまうことがありました。これ、指を挟んでしまいそうで、本当に危険です。自動的に閉じるのではなく、常に手動操作にして欲しいと思います。
パネルオープン時の誤操作
メディアを出し入れする際に、タッチパネルに触れてしまうことで、誤操作してしまいます。パネルオープン時は、タッチパネルの操作を無効にするなどして欲しいと思います。
ラジオ
初期設定で受信地域を日本にしないと、87.5MHz 以上の放送局しか入りません。バンドは、FM1、FM2、AM があり、それぞれ10局ずつ記憶できます。ただ、保存した放送局に名前を付けられないのが残念です。
音楽再生(標準プレイヤー)
問題ありません。日本語の曲名もちゃんと表示され、ジャケット写真なども表示できています。ただ、スペアナのようなビジュアライザがあると良かったです。気になったのは、最初から iNand の中に十数曲ほど入っていましたが、著作権はどうなっているんでしょうか? この個体、やっぱり再生品なのかも知れません。
動画再生(標準プレイヤー)
テストで用意した mp4 の動画は問題なく再生できましたが、コンテナやコーデックによっては再生できないものもあり、メインで使うのは厳しいかもしれません。ただ、電源OFF後でもレジューム機能がきちんと働くのは評価できます。また、アスペクト比は維持されず、画面サイズにストレッチされるようです。ディスプレイの解像度は 800x480 ですが、1080P の FullHD 動画をスムーズに再生できる十分な処理能力を持っています。
DVD 再生(標準プレイヤー)
アスペクト比が維持されず、画面サイズにストレッチされるようです。リモコンで、ZOOM 機能がありますが、ひととおりモードを変えても、縦横比を正しく表示させることはできませんでした。DVD に記録されている画面アスペクト比を読み取って表示して欲しいと思います。できれば、黒帯の入っているソフト用にクロップされるモードもあると良いです。
iPod
昔使ってた iPhone3G があったので繋いでみましたが、特に問題なく利用できました。古い iPhone や iPod がある人、もしくはリサイクルショップなどで買ってくれば、調度良いストレージとして使えると思います。
TV、AUX
TVは日本向けでは無いため、AUXは外部入力の機器が無いため、ともに試せませんでした。これらは標準のホームアプリで固定化されているので、消したり並べ替えたりすることはできないようです。標準のホームアプリはボタンのアニメーションがうるさいので、入れ替えた方が良いかもしれません。
ハンズフリー通話(Bluetooth)
ペアリングをするだけで特に問題もなく使えました。連絡先データは、手動でダウンロードしないと表示されません。まだ、数回しか通話を試していませんが、とても快適にできています。ただ、連絡先にある電話番号から掛ってきたのに、名前が表示されなかったと思います。また、着信音がチープなのですが残念なことに変更できないようです。
ナビ(標準ナビ)
日本向けでないこともあり、地図のデータがありません。Google ナビなど別のアプリをインストールする必要があります。他の標準機能はできませんが、ナビだけは設定画面[設定>General>Navi application]でボタンから起動するアプリを変えることができます。また、標準搭載のナビは3GB以上も容量を使っていますので、アプリ(iGO navigation)をアンインストール、地図データフォルダ(/sdcard/IGO)の削除をお勧めします。
その他
エンジン始動で電源が入り、カットでシャットダウンします。エンジン始動中に電源をオフにしたい場合は、HOME ボタン(電源マークがある)を長押しすればよいみたいです。また、設定画面[設定>General>Shutdown delay]でエンジンカット後、何分でシャットダウンするか設定できます。恐らく、これを指定した場合、エンジンカット>スリープモード>設定時間経過>シャットダウン、というような流れになるのだと思います。スリープモードの消費電力が心配ですが、利便性を考えて最大の1時間に設定しました。
ベンチマークテスト

すべての項目において、Poor(貧弱)と判定されてしまいました。 参考までに、Nexus7 のスコアは 17289 でしたので約半分の性能です。 他のスマホでは、Samsung Galaxy Note、Samsung Galaxy Nexus、Sony Xperia S、Sony Xperia T などと同じくらいの性能のようです。 例えば、ナビとして使いたい Google マップはかなり重く快適とは言えない操作感です。 この辺については、また別の記事として書きたいと思います。

アプリ
AnTuTu Benchmark 5.3
スコア
8241
結果の詳細
UX : Android 4.2.2
  マルチタスク      2067
  Dalvik            617

RAM : 463.6 / 996.3 MB
  RAM演算能力       534
  RAM速度           218

CPU (multi-thread) : x2
  整数演算          556
  浮動小数点演算    518

CPU (single thread) : x2
  整数演算          717
  浮動小数点演算    797

GPU : Mali-400 MP
  2Dグラフィックス  441	
  3Dグラフィックス  999 (800x480)

IO : 191.7 / 830.7 MB
  ストレージのI/O   352
  データベースのI/O 425
ここまでの評価

素直に買って良かったと思う製品です。 車載向けの標準アプリの使用感も良好ですし、何といっても Android 4 のフル機能が使える自由があります。 例えば、給油記録アプリをインストールして、燃費計算やオイル交換の履歴を登録したり、ドライブレコーダーの録画を再生するのにも使えます。 Android 4.2.2 では全部は使えないまでも、OK, Google を発声して、音声応答で天気や目的地へのルートを検索させることができます。

しかし、処理速度の面では一番使いたいであろう、Google ナビの利用には遅すぎます。 このためか、交差点を通り過ぎてしまったり、曲がるときの地図の回転が滑らかでは無いため、どこを走っているのか見失うことが多いです。 また、TD730A は、方位センサーや加速度センサー類を一切搭載していないため、車の進行方向は GPS による移動方向で出しているようです。 滑らかな地図の回転が行えないのも、方位センサーが搭載されていないのが一因だと思われます。 また、Google マップのコンパスモードや、センサー類を使うデジタルコンパスなどのアプリも残念なことに機能しません。

今までのカーオーディオは、用意された使い方に合わせるしかありませんが、Android が搭載されることで使い方や機能をアップグレードすることができます。 数日間の使用でも、色々とアイディアが思いついていますので、これからもレポートして行きたいと思います。


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面倒っちゃ面倒ですが、理由が分かれば、まだ付き合えるというものです。それにしても、こんな酷い仕様で製品を出してしまうメーカーは反省して貰いたいです。ジャパンブランドでも KENWOOD は二度と買いません。

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